復職が近づいてくると、
「もしかして、もうすぐ元に戻らないといけないの?」
そんなふうに、心も体も急にせわしなくなることがあります。
今日は体調がそこまで悪いわけじゃない。
でも、考えようとすると胸がギュッとしたり、頭が真っ白になったり。
「不安」って言葉では収まらない感じがして、
結局、何も考えられないまま時間だけが過ぎていく――
そんな状態の方も、少なくありません。
産業保健師として多くの休職中・復職前の方と関わる中で、
私は何度もこの言葉を聞いてきました。
「不安すぎて、考えられないんです」
それは、弱さでも、怠けでもありません。
むしろ、とても自然な反応です。
「考えられない」は心がブレーキをかけているサイン
強い不安があると、脳は安全を優先しようとします。
すると、
・先のことを考えない
・判断を止める
・情報を入れすぎない
そんな状態になります。
これは、「考える力が落ちた」というより、
これ以上しんどくならないように心が守っている状態です。
だから、
「復職に向けてちゃんと考えなきゃ」
「前向きにならなきゃ」
と自分を急かすほど、余計に動けなくなることがあります。
今は「考えなくていい時期」かもしれない
復職前=準備を万全にしなきゃ、と思われがちですが、
すべての人が一気に準備できるわけではありません。
不安が強すぎるときは、
・答えを出す
・決断する
・先の見通しを立てる
そういった作業自体が、負荷になります。
そんなときは、
「考えなくていい」ことも、立派な自己管理です。
今日は体を整える日。
今日は眠ることを優先する日。
今日は何も決めない日。
そうやって、心の回復を守る時間も必要です。
それでも、たった一つだけ意識してほしいこと
「何も考えなくていい」と言われると、
少し不安になる方もいるかもしれません。
なので、ひとつだけ、
とても小さな視点だけお伝えします。
それは、
「一人で抱えなくていい」ということです。
不安が強いと、
「これくらいで相談するのは大げさかな」
「まだ決まっていないし…」
と、相談のタイミングを迷われがちです。
でも、
✅ まとまっていなくていい
✅ うまく説明できなくていい
✅ 何が不安か分からなくてもいい
それでも、相談はできます。
むしろ、
「不安が強すぎて、何も考えられない」という状態こそ、
誰かと一緒に整理したほうがいいタイミングです。
復職前の不安は、「弱さ」ではなく「感度」
責任感の強い方ほど、
「ちゃんと復職できるだろうか」
「また迷惑をかけないだろうか」
と、自分を後回しにしがちです。
でも、その不安の強さは、
仕事や周囲を大切にしてきた証でもあります。
だからこそ、
不安を押さえ込むのではなく、
少し外に出してあげる視点を持ってみてください。
今のあなたにできる、ほんの一歩
もし、今これを読みながら
「何から始めればいいか分からない」
と思っていたら、
次のどれか一つで十分です。
・「最近、不安が強い」と誰かに伝える
・産業保健スタッフに、今の状態をそのまま話す
・主治医に「考えられない状態です」と伝える
解決策を出さなくても大丈夫。
まずは、状態を共有することが第一歩です。
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復職前に、
・不安が強すぎて整理できない
・何を相談していいか分からない
・産業医面談や会社とのやり取りが怖い
そんな方に向けて、
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答えを出す場ではなく、
「今の状態を一緒に言葉にする」ための時間です。
無理に前向きにならなくて大丈夫です。
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この文章が、
「まだ何もできない自分」を責める材料ではなく、
少し肩の力を抜くきっかけになれば幸いです。

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