復職が近づいてくると、
頭の中が急に忙しくなります。
・このまま復職して本当に大丈夫だろうか
・いつからフルで働けるようになるべきか
・配慮は、いつまでお願いしていいのか
・もう弱音は吐かないほうがいいのでは
「そろそろ決めなきゃ」
「ちゃんと判断しなきゃ」
そんな気持ちに追い立てられていませんか。
でも、復職前には
実は“今は決めなくていいこと”がたくさんあります。
無理に答えを出そうとするほど、
気持ちは固まり、不安は強くなってしまいます。
復職前は「決断の時期」ではありません
復職OKが出たり、
会社とのやりとりが始まったりすると、
「もう後戻りできない」
「ここで覚悟を決めなきゃ」
そんな気分になる方が多いです。
ですが、産業保健の視点で見ると、
復職前は
“決断の場”ではなく、“調整の入り口” です。
白黒をはっきりさせる必要はありません。
むしろ、
グレーのまま進めていい時期です。
決めなくていいこと①
「どこまでできるか」
復職前によくある焦りが、
「どこまでできるかを決めなきゃ」というものです。
・フルタイムでいけるか
・残業はできるのか
・前と同じ業務量に戻せるか
でも、復職前の段階で
正確に“できる範囲”を判断できる人はいません。
なぜなら、
実際に働いてみないと分からないことが多いからです。
「やってみながら調整する」
これは逃げではなく、
とても現実的な進め方です。
決めなくていいこと②
「いつ完全に戻るか」
復職前になると、
「いつになったら元通りになりますか?」
と聞かれることがあります。
この質問に、
明確な答えを出そうとして苦しくなる方もいます。
でも、
“完全に元に戻る時期”を決める必要はありません。
そもそも、
復職は「元に戻る」ことが目的ではありません。
・無理なく
・安定して
・続けられる状態を作ること
それがゴールです。
決めなくていいこと③
「配慮をいつまで使うか」
配慮をについて、
「いつまでお願いしていいんだろう」
「早く外したほうがいいのかな」
と悩む方はとても多いです。
でも、配慮は
期限ありきで決めるものではありません。
体調や負荷に合わせて、
少しずつ調整していくものです。
最初から
「◯ヶ月で外します」
と決めなくても大丈夫です。
決めなくていいこと④
「不安をなくしてから戻ること」
復職前に、
「不安があるまま戻っていいのかな」
と悩む方はとても多いです。
でも、はっきりお伝えします。
不安がゼロになるのを待つ必要はありません。
不安があることと、
復職できないことは、イコールではありません。
大切なのは、
不安が出たときに
どう扱えるか、です。
決めなくていいこと⑤
「全部ひとりで背負う覚悟」
復職前、
「もう周りに迷惑をかけられない」
「ここからは自分で何とかしなきゃ」
と、気持ちを固めてしまう方がいます。
でも、復職は
一人で耐えることを決める場ではありません。
・産業医
・産業保健師
・上司、人事
・主治医
使える支援は、使っていいのです。
じゃあ、何を大事にすればいいのか
復職前に大事なのは、
「決めること」ではなく
“余白を残すこと” です。
・調子が変わったら、調整していい
・思っていたよりきつかったら、相談していい
・一度立ち止まってもいい
この余白がある人ほど、
復職後に安定しやすいのです。
まとめ:決めなくていいことを、手放していい
復職前に、
あれもこれも決めようとして苦しくなっているなら、
それはあなたが
真剣に復職と向き合っている証拠です。
でも、今は
決めなくていいことがたくさんあります。
・できる範囲
・回復のゴール
・配慮の期限
・不安の有無
それらは、
復職後に、少しずつ整えていけばいい。
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