主治医から、復職OKが出た。
診断書も書いてもらった。
会社と復職面談日を相談している。
周りからは、
「もう戻れるってことだよ」
「先生が大丈夫って言ってるなら安心だね」
そんな言葉をかけられるかもしれません。
それなのに――
なぜか、心の奥が晴れない。
「本当に大丈夫なのかな」という思いが、消えてくれない。
そんな状態ではありませんか。
復職直前には、
「復職OKが出たのに、安心できない」
という戸惑いを抱える方が、とても多くいます。
それは、決して珍しいことではありません。
「復職OK」と「安心できる」は、同じではありません
まず、大切なことからお伝えします。
復職OKが出たからといって、気持ちが追いつく必要はありません。
主治医の「復職OK」は、
「今の状態で、条件を整えれば復職を検討できる」
という医学的な判断です。
それは、
・もう不安が出ない
・以前の自分に完全に戻っている
・二度とつらくならない
という意味ではありません。
産業保健の現場では、
復職OKが出たあとに、
むしろ不安が強くなる方を、数多く見てきました。
なぜ、OKが出たあとに不安が強くなるのか
復職OKが出る前まで、
多くの方は「回復すること」そのものに集中しています。
・今日は調子はどうか
・先週より少し楽か
・生活リズムは整ってきているか
ところが、復職OKが出ると、
考えるテーマが一気に変わります。
・朝、毎日起きられるだろうか
・通勤で消耗しないだろうか
・仕事を続けていけるだろうか
・また同じようになったらどうしよう
不安の内容が、より具体的で、現実的になるのです。
これは、回復が後退したわけではありません。
むしろ、**「現実を想像できるところまで回復してきた」**からこそ起きる反応です。
「大丈夫と言われても信じられない」あなたへ
不安がある人ほど、実は安定しやすい
意外に感じるかもしれませんが、
復職前に「不安があります」と言葉にできている方のほうが、
復職後に安定しやすいケースは少なくありません。
なぜなら、
・無理を感じ取る感覚がある
・早めにブレーキをかけられる
・相談や配慮を使う意識がある
からです。
不安は、
復職を邪魔するものではなく、
**あなたを守る「安全装置」**です。
不安がある=戻れない、ではありません。
不安を無視して戻るほうが、むしろリスクになることもあります。
復職OKが出た=一人で決めなきゃいけない ではない
復職OKが出ると、
「もう決断は自分の問題」
「ここからは自己責任」
そんな気持ちになる方もいます。
ですが、復職は
一人で抱え込んで決めるものではありません。
産業医、産業保健師、会社、主治医――
本来は、
「どう戻るか」「どんな条件なら安定するか」を
一緒に整えていくプロセスです。
「戻っていいのかどうか」よりも、
「どう戻れば崩れにくいか」
に目を向けていい段階なのです。
この時期に整理しておきたいこと
復職OKが出て、不安が消えないときは、
無理に自分を納得させる必要はありません。
代わりに、こんな整理をしてみてください。
・今、一番不安に感じているのは何か
・どんな条件があれば、少し安心できそうか
・無理が続いたときに出やすいサインは何か
これは「弱さ探し」ではなく、
復職後の自分を守るための準備です。
まとめ:「大丈夫と思えない今」は、準備の途中です
復職OKが出たのに、
「大丈夫と思えない」
と感じているあなたは、
決して遅れているわけでも、後退しているわけでもありません。
それは、
ちゃんと考えながら戻ろうとしている証拠です。
安心は、
「OKが出た瞬間」に完成するものではなく、
「整えながら戻る過程」で、少しずつ育っていくものです。
【サービス案内】
・復職OKが出たのに、不安が消えない
・この状態で戻っていいのか、誰かと整理したい
・産業医面談や復職条件の伝え方に迷っている
そんな方のために、
復職直前の不安整理・復職準備サポートを行っています。
不安を消してから戻る必要はありません。
不安を抱えたままでも、安定して戻れる形を
一緒に整えていきませんか。
▶ 詳細はこちら
https://mensetsu-kotoba.com

コメントをお書きください